Archives: 2025年9月17日

できる人の論理が溢れる勉強法の指示と人の認知のリアル

こんにちは,大学受験kawaiラボの河井です。つい先日も車移動しようとしてエンジンをかけたら41℃の表示…。いくら立ち上がりで太陽光であったまっているとはいえ、この暑さはちょっとびっくりです。まだまだ熱中症には気をつけないといけませんね。僕も移動を伴うときはなるべくTシャツで軽装にしています。まともな人間を装うためにも常日頃カッターシャツをちゃんと着たいのですが、背に腹は変えられません…。

さて、先日の記事「気付いたらもう9月ー学校はハードになり,受験生は過去問やセットものに取り組む時期」でも書いた、人の認知や記憶の話をもうちょっと掘り下げてみようかと思います。この辺については「できる人の論理」が振りかざされ過ぎていて,現実に対して対処するという気持ちが欠けていると思うわけです。

鍛えるためのテキストの内容を抽象化すればできるはずという妄言

これ、タイトルはわざと強めの言葉でつけてあるのですけど、嘘偽りのない気持ちでもあります。「鍛えるためのテキスト」であることはもちろんわかりますし、その内容を抽象化して自由自在に適用させればいいだけ、というのも十分にわかりますし、半分くらいの年齢のときはまだまだそう思っていました。このコメントそのものは完全な正しさを持っているのですが、そんなことができるなら塾や予備校に行かなきゃいけないなんてことはかなり少ないと思います。

ではこの話にはどこに問題点があるのでしょうか?それは正しいけどなかなかできるようにならない、思っているよりその通りにできる人が少ない、ということです。カリキュラム論としてはこのように組み立てるしかないですし、少なくとも通り一遍のことを話し切らないとどうにもならないので、僕自身もそのように組み立てをやるのですが、一方でこのやり方の問題点も承知しているので、通り一遍についてはなるべくコンパクトに早く進めて、その問題点の克服に充てる時間を増やしたいわけです。

問題点1:まず抽象化するプロセスが難しいし、抽象化してもしなくても問題に繋がらない

1番はこれです。抽象化して把握ができている人が教えているのだから、当然その強力さも熟知しているのですからそりゃ抽象化せよ、になります。ただ、人の思考や記憶は万人にこう都合よくできてはいない。色々な物事が紐付けあって記憶なりに繋がっているのが実態です。では生徒たちは無意識で何に紐付けているのか?それが単元名やページであることが多い。問題を解くとはその紐付けされているものと問題の内容の関連性に持ち込むことができず、必要な操作に辿り着かないといつ問題点が挙げられます。

そして問題と知識やノウハウが繋げられないのは「同一視」の問題が大きく横たわります。テキストを繰り返せ、を妄言という理由のひとつはここにもあります。どうにも知識の抽象化ができていれば同一視は当然できる、というのが起こっているのでしょう。知識をつけたら問題は解けていた人の感覚からしたらそれは自然なことではありますが…。ただ、同一視が自然とできている人は思っているより少ない。そのための適用のトレーニングを積み重ねておく必要が生じます。これは単純にテキストを繰り返すだけではできません。なんならテキストと同じ構成の別の問題集をやるだけでも達成できません。知識の問題に課題を落とし込んでできなかったら努力不足と言ってある種の逃げを打ちたいようにさえ感じます。

問題点2:人の個別の記憶特性

人の記憶特性は結構、人によって偏りが生じます。単語帳でも書かないと覚えられない人に対して、効率が悪いから見て覚えられるようにしろ、とか結構な人が平気で言いますが、そこに手を入れている間に入試がきたらどうするんでしょう?記憶法を変えることが受験より優先なんでしょうか?いや、それよりも受験そのものをどうするかの方がよっぽど大事とは思いませんか?人がしっくりきている方法に無闇に手を入れてぐちゃぐちゃにしかねないことの方がリスクが高いと考えます。

ではその中でどうするべきなのか?ひとりひとりが自分の記憶の特性を知り、それを受け入れてどう対策するかではないでしょうか?一概に○○であるべき、に振り回される必要はないのではないか?それよりも現実的に自分自身の特性を使いこなす、いわば自分のトリセツをもってそれに沿って行動すべきとは思いませんか?

問題点3:マジメにやると問題と答えごと覚えちゃって思考しなくなる

周回の1番の敵と言っても過言ではないのがこれなんですよね。数学で5周しても点数が…、と言ってきたときにこの症状が発覚した子はいました。この症状の難しいところは、本人は必死に考えて自分の脳内から絞り出していると錯覚してしまうところにあります。この覚えてしまったことを抽象化せよ,の話に巡ってくるのですが,そのためにやるものの提示がなく,過去問ばっかりやっても,とか,新しい問題集に手を出さずにテキストを繰り返せ,ではどうやって他の問題への適用を練習するのでしょう?どうやって同一視のトレーニングを積むのでしょう?

そのためにはある意味使い捨てるぐらいの(間違えた問題,あやふやさがある問題はやり直しをすればいいのですが),ただただ適応力を上げるための問題集使用があってもいいです(それでもなお目次や項目名をヒントにしてしまっている)し,他大学のセットを1つのパッケージとして活用するのは一つの手段です。ただ,指摘のあるように赤本の解答だと学習が不足するところがないわけではないですし,学校によっては選択肢しか示していない解答もザラではあるので,その辺をカバーしてくれる塾・担当の先生のサポートは必要不可欠だと思います。

過去問・パッケージ演習のサポートについて(新企画募集)

上述のしたように,過去問や他大学のセットをパッケージとして実践的な演習を積むことには大きな効果があると思います。そこで,数物化の過去問・パッケージ演習について,新しいサービスとして提供もしていきたいと思います。添削と直しのやり取りを1科目1セット単位から,月でのセットまで柔軟に設定できるサービスとなりますので,どうぞご検討ください。

過去問演習・パッケージ演習添削指導 募集要項

<詳細>
・希望する大学の過去問/トレーニング用の入試のセットについて添削指導(数学/物理/化学)を行います(やりたい大学についてはリクエスト承りますが,問題と模範解答のコピーを添付ください)。
・やり取りについてはLINE公式アカウントを使用します。写真にて送付いただきます。
・添削した内容について,やり直しや質問はLINE公式アカウントにて承ります。
・不明な問題についての解説講義は30分1単位で追加のオンライン授業を追加できます。

<費用>
・1セットにつき 3,850円(税込) 希望により追加補足オンライン指導(8,800円/h)
・1科目(標準月4セット) 13,200円 希望により追加補足オンライン指導(6,600円/h)

上記の過去問演習・パッケージ演習添削指導だけでなく,2学期からをしっかり乗り切っていきたい高1生や受験に向けて助走をとっていこうという高2生もぜひお越しくださいませ。高3生・浪人生でも補強や対面での過去問演習・パッケージ演習については対応可能です。どうぞご検討いただき,こちらからお問い合わせいただければ幸いですまた,公式LINEはこちらから。


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気付いたらもう9月ー学校はハードになり,受験生は過去問やセットものに取り組む時期【大学受験kawaiラボブログ】

こんにちは,大学受験kawaiラボの河井です。更新がすっかりご無沙汰になってしまって申し訳ありません。6月に体調を崩してしまって,教室や業務をやるだけで精一杯になり,そのまま1学期の期末テストを経て,夏を迎えてえんやこらしていたら,気づけば9月も3分の1が過ぎてしまっているという…。この歳になってから月日が過ぎていくのが早いなぁと感じることが多いですね。

さて,この夏は(も)という方が正しいかもしれませんが,とんでもない猛暑でしたね。今年から午前中に電車移動を伴う医専出講もしているのですが(物理メイン),どうやらカッターシャツで移動すると帰りに軽い熱中症になっていたらしく,体調がイマイチであったのですが,たまたまリクエストでTシャツ出勤してみたら体も楽で…。というわけで,最近は午前はTシャツで仕事して,教室に来て汗がひいてからカッターを着る生活をしています。時々着替えをサボっている時に遭遇した方はごめんなさい(笑)

2学期を迎えた高1・高2に向けてーそろそろ大変になってきてませんか?

さて,9月らしい話題を,というとどうしても2学期から科目内容が重くなってきたな,と感じる1, 2年生の話題でしょうか。数学では1学期は計算さえしていれば,というところも特に高1では多かったかもしれませんが,これまでより複雑な関数のグラフの問題を扱うなど苦労が絶えません。しかも,2学期は多くの学校で行事が目白押しなので,その準備のために変則的な日程になったり作業を持ち帰ったりなど,学習時間の確保にも苦労させられます。そういった中でもしっかりと学習に取り組んでいくためにはサブスク的に通い放題で,しかも数物化のエキスパートの河井が中心に見ていますよ,南海本線の羽衣駅からも近いのでどうですか?という結局宣伝かい!(笑)っていう話になるのですが。

化学の暗記ごとはともかく,数学,物理,化学は一朝一夕には身につきにくい科目です。話を聞いてわかる,基本的で易しい問題ができる,凝った設定とがっぷり四つで格闘する,これら各々の段階にギャップがあるので,目標設定にももちろんよるのですが,項目も多く,内容も多岐に渡るのでなるべく早く時間を取る週間からつけてもらいたいというのが本音です。受験に向けて,ということであれば,3年生になる前の春休みにはトップギアでやれるスタミナ作りから必要です。となると,今ぐらいの時期から通塾して数物化の強化をして…,という流れを考えてもらうといいのではないかと思います。もちろん,それより早期から取り組んでいただけるのが1番ではあるのですが。

数物化に取り組むということについて,学校での説明が十分でないケースもありますし,ただただ本人と授業のテンポが合っていないという場合もありますし,はたまたとにかく演習量を稼げばよくなってくる,という場合もあります。いろいろなケースがありますが,大学受験kawaiラボの方式であれば,スケールが小さい故にできることでもあるのですが,そういった個別の対応を取ることが可能です。また,河井が週5,6在室している(他の日もスタッフが基本的には開けてくれていますし,先に自分で開けていただくこともできるようにしています)環境を上手に使い,河井をこき使ってもらえれば,先々に向けて対応をとっていくことができるのではないかと思います。その環境の利用について,ご検討やご紹介をいただければ幸いです。

過去問演習,ひいてはパッケージ型のセットもの演習についての考え方

さて,最近X(旧Twitter)を賑わせている過去問演習についてですが,私は単に志望校のリハーサルとして,以外の機能を持たせることを追求しております。確かに,漫然と時間を測って解いて赤本の解答で直しをするだけだと,得られるものが少ないというのは一部の理はあると思います。ですが,それは志望校の過去問のリハーサル以外に引き出せる要素を(環境的要因が大きいとはいえ)できないが故ではないかと思います。こじんまりした塾ではひとりひとりに手をかけやすくなりますから,赤本の解答に載っていないところまで補足を行い,やり直しの指導を行い,それに付随してやるべきことを提示すれば,過去問を使って力を伸ばすことは十分に可能なはずです。

また,志望校の過去問以外でもパッケージとしてセットを解くことにより,目次のない状態で問題に向き合い,どの項目のことでどうやっていくのか,を自分の中から引き出すという取り組みができます。多くの生徒に話を聞くと,思っている以上に目次や単元名,テキストのページに触発されて解法を出しているが故に,過去問や模試では手が出なくなる,という症状が出ることも多いようです。また,真面目に周回を取り組むと,問題と答えが自然と覚えてしまって,実は記憶の中にある画像を書き写しているのみ,という状態になってしまっていることがあります。これは本人は考えて捻り出していると感じてしまうので,指導者側で気づいてあげないと難しい事案です。さらに,人によって記憶特性が異なっていて,1つずつ単元を進めることでストックができて成長する,と一般的なカリキュラムではされていますが,1つやって次の1つをやり込むと前の1つがこぼれ落ちていく,そういった症状をもつこともありますが,全範囲テストを組み込むことで改善が見られることも多いです。そういったことから,単純に過去問によるリハーサル以外の機能をパッケージ演習に持たせることが可能ですので,上手に活用してもらいたいと思います。

というわけで過去問演習・パッケージ演習の添削メインのサービスを提案します

そういった考え方を含め,数物化の過去問・パッケージ演習について,新しいサービスとして提供もしていきたいと思います。添削と直しのやり取りを1科目1セット単位から,月でのセットまで柔軟に設定できるサービスとなりますので,どうぞご検討ください。

過去問演習・パッケージ演習添削指導
<詳細>
・希望する大学の過去問/トレーニング用の入試のセットについて添削指導(数学/物理/化学)を行います(やりたい大学についてはリクエスト承りますが,問題と模範解答のコピーを添付ください)。
・やり取りについてはLINE公式アカウントを使用します。写真にて送付いただきます。
・添削した内容について,やり直しや質問はLINE公式アカウントにて承ります。
・不明な問題についての解説講義は30分1単位で追加のオンライン授業を追加できます。

<費用>
1セットにつき 3,850円(税込) 希望により追加補足オンライン指導(8,800円/h)
1科目(標準月4セット) 13,200円 希望により追加補足オンライン指導(6,600円/h)

上記の過去問演習・パッケージ演習添削指導だけでなく,2学期からをしっかり乗り切っていきたい高1生や受験に向けて助走をとっていこうという高2生もぜひお越しくださいませ。高3生・浪人生でも補強や対面での過去問演習・パッケージ演習については対応可能です。どうぞご検討いただき,こちらからお問い合わせいただければ幸いですまた,公式LINEはこちらから。