「爆裂個人塾長座談会閲覧所」に届いた次の質問について,大学受験の専門家からお答えさせて頂きます。
<ご質問内容>
子供の適性、進路について
子供の文系、理系コースの判断はどこ(理系科目が好き?)で、いつの時期に(高2に聞かれますが)見定めるのが適切でしょうか?
大学の学部の選択はどのようにアドバイスしたら、良いのでしょうか?
その先の就職に結びつきそうな学部か本人が学びたい学問のある学部か?
漠然と大学に行って考えたい子もいると思います。
それとも偏差値や大学のイメージで考えるのか?
例えば、早稲田志望だが、教育学部しか受からず、教育は興味ないけど行くことしたなど。
また、どっちつかずの場合、男子はとりあえず理系選択へ導く母親(古くはたけし母)も多いかと思います。
リベラルアーツを学んで、大学に入ってから専門をという学校もあるかと思います。
最近の傾向として、データサイエンス系や国際系の学部も増えております。
時代背景によって、選択が変わってくるかと思いますが、少し前に議論されていましたが、先生方はどうお考えですか?
<河井の解答>
文系と理系ですね,これ,かなり悩ましいのです。高2で選択だと猶予があるのですが,結構な学校が高1冬に選択を迫ってきます。時間ないよね,といいつつもやむを得ない部分があります。英語は共通としても,文系の特に古典社会,理系の数学理科の専門性を高めるカリキュラムを実施するのに必要な時間数を考えると,それもやむを得ないか…,となるところでもあります。
となると,どうしても考える時間やオープンキャンパスや進路イベントに足を運ぶ時間と機会が少なくなり,そうすると数学の出来不出来だけで文理を決めてしまって,それで決めた文理の枠組みの中で学校を探そうとしてしまいます。でもそれが本来あるべき進路指導とは違う,そんな進路指導なら辞めてしまえ,というのが以前のブログでも主張したところであります。
僕が考える進路指導はどんな職業ややってみたいこと,学んでみたいことから逆算していくのが理想です。ではどの学部がいいね,という形で絞り込めるのがいい。ただ,文理選択は非常に早いので,憧れのリストアップの共通項というかたちで決めて,頑張りながら絞り込んでいくというのが現実的だと思います。そこで,将来に絶対に必要な苦手科目がある,というなら他の科目と合わせてどこまで克服すればいいのか,それを一緒に測って並走していけばいいかと思います。
このように進路選択を考えていくと,実は中3の高校入試が終わった時点ですでに進路選択について考えていかないといけません。進路選択がそばにいると,理想の実現のためにより高校生活を頑張れるのではないかな,と思いますので,そのような働きかけが重要だと思います。
もっと色々お話しさせて頂いたり,場合によっては進路座談会なども承りますので,ご希望があれば
mail@kawai-lab.co.jp
にメールをいただくか,お問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
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