爆裂個人塾長座談会閲覧所」に届いた次の質問について,大学受験の専門家からお答えさせて頂きます。

<ご相談内容>

高校生相手に、あの手この手で
子育てと戦うとは?
手法を変えてみても聞く耳ない?
みたいで全スルーされます。
真島先生のように思ってるけど
言わないでおくよ!は、なかなか
難しいです。
塾の役割⁉️部分も家庭である場合、
どうしても口が出てしまいます。
勉強だけ!と出来ないならば
言い訳しなくてもいいのにと思って
いるのにテスト結果に対し、
こうだったら点数とれた とか
ここが出るとは とか
ど忘れしてて書けなかった とか
自分は悪くないという言い方
聞きたくないので、こうしたら?
ああしたら?言ってしまいます。
それに対して、ため息つかれたり
すると 母業 向いてないかな?
と自信なくなります。凹みます。

 

<河井の解答>

多分,お母さまがお子さまに言われているのはまごうことなき正論なんだと思います。ところがこの正論,以外に文字通りに届かない不思議があるんですよね。

ところがこれを塾の先生や学校の先生が同じことを言うと,案外素直に聞き入れてくれたりします。これは実の親御さんからすると,ちょっとムッとするところではないでしょうか。

実はこういうことは結構よくあることなんです。これを僕は「血が邪魔をする」と呼んでいます。大層に言ってますが,ただただ親子間では思った通りに話が伝わらない,ということなのですが,それを面談でお話するとき用に格好つけて言ってるわけです。

ではなぜ,塾の先生などが話すとうまく伝わるのか,というと,それはいい距離感でいながら実は第3者でしかないから,と考えています。意外と第3者の位置付けと認識している人の言うことはフラットな感情で聞くことができます。少し反抗期的要素が入る親子間と一番違うところです。そして,日頃指導してくれている先生に対して,それ相応の敬意を抱いているので,より効果的に言葉が届いているのです。

この事実を踏まえて,血が邪魔をするという現実に対し,親側として第3者を用意するところがあります。そのためであってもいいので,塾を活用するということを考えてもいいかもしれません。しっかりと連携し,また,お子さまに直言してくれるような塾の先生を見つけ,協力してもらえるといいかもしれません。少人数の塾だと,そういう先生は思っているよりたくさんいると思いますよ。その上,専門的な見地から今の困難を脱却するヒントももらえると思います。