こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。共通テストが終わり、いろいろな悲鳴が聞こえたり、そこから実態が見えてくることで数字の見方を根本的に変える、頭の中の計算をしたりしていました。そして、各種ボーダーラインの公表で自分の推論を答え合わせした次第です。その推論については通っているメンバーの志望状況に合わせてお話ししました。あとは私大・2次試験、記述重視でやってきたそのままをぶつけて自分の次の人生を切り開いてもらえればと思います。
<受験生とその保護者の方向け>
想像以上に今回の共通テストでは変動しています。去年の数字の知識すら通用しません。医学部ボーダーが75%付近、旧帝大が学部によっては80%割るところがあって、などかつての記憶からは信じられない数字が出ています。過去、1科目程度大きく変動しても総合点は微小変動に近い方が多かったのですが、そういう過去の数字の記憶を一切捨てて、以下のような統計とともに次の方策を練り、私大・2次試験へと邁進していただければと思います。
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/hantei/hantei_kijyun/index.html
(ここで受験生は回れ右…、お勉強に帰りましょう…。過去問添削やオンライン個別ご希望の方、いればこちらを参照してお問い合わせくださいませ。)
<高2以下、これから受験を迎える方とその保護者の方向け>
さて、ある意味でここからが本記事の本番とも言えるのですが…。共通テストがこのように激しい変動をすると、結果、もつれることが多くあります。大学受験kawaiラボでは、実は会社員講師の頃から、共通テスト対策(センター対策)に入れ込み過ぎない方針をとってきました。それはセンター時代から年々読解要素が高まり、生半可な対策をダラダラと続けてもそれほど効果がないこと、そのための教材は所詮予想(というか願望)でしかなく予言ではないこと、そして腰を据えた勉強をしていれば過剰に対策対策と言わなくても遜色ない点数を取ることが多いことが理由です。今回のように、予想は裏切られて、しかも共通テスト対策のために2次の勉強をかなぐり捨てていると取り返しがつきません。そういう受験勉強のあり方でいいのでしょうか?
私どもは予想に振り回される勉強をよしとしていません。もちろん、対策を全くしないというわけではないのですが、100%長期間を共通テストに注ぎ込むことは良しとしません。あくまで柱は2次の勉強であるべきと考えます。僕などは「マイナス5%をどうにかできないならそれは勉強になってない」とよく言います。変化に振り回されても、そこで踏みとどまれる土台の力があればやりようはあるからです。自分の芯になる力をつけることに時間とエネルギーの大半を注げばよいのです。
今後も今年と類似した、もしくはより先鋭化した共通テストが行われるとして、その困難の大半は情報処理能力を超えてきたところにあるでしょう。情報処理能力は数ヶ月対策したらパッと解決するものではありません。文字情報との戦いです。今回は数学で特に顕在化しましたが、深く考える数学ができるからといってこういう処理能力を問われるテストができるかどうかは別問題と言っても過言ではないわけです。なんとなく慣れるだけで数ヶ月を注ぎ込み、なんとなくプラスを出し、でも2次試験でボロボロになる、それでは意味がないのです。あくまでも予選敗退のようにならなければいいわけですから。
このような話を持ち出すと、共テ900/2次300のところには通用しない!と噛みつかれることが多いのですが、ボーダー近辺で5%差なら50点も開いておらず、それでいてボーダーなら半分取れればいい状況というのは往々にしてあります。そのときに2次ができないだとやはり落ちる、2次ができれば通る、結局2次で決着をつけることになるのです。「現役生は共通テストで逃げろ!」だとか「共通テスト重視だ!だから2次は共テ後までやらなくていい!」というのは僕は誤謬に近いとまで考えております。
もちろん、共通テストしかやらない科目もあるでしょう。だからといって1年間択一式の問題ばっかりやらせて力がつくんですか?文系の理科基礎など、それこそセミナーぐらいからやり直しておいての最後調整と慣らし運転じゃないですか?国語も択一ばかりやってやった気になっていくのでいいのですか?僕はそれではよくないと思っています。だからこそ、もっと言葉の学びについて考えていかなきゃいけない、それは単に共通テストへの対応というだけでなく、2次の国語だけでなく英語や理科の読み取りにもつながり、将来にもつながることなので真剣に考えていかないといけないと思っています。だからこそ、ラボでは寺子屋はじめの安田先生に無理をお願いしてご助力を頂いています。
今後も共通テストに振り回され過ぎない力を育てて将来に繋げる、そういった場所でありたいと考えています。この考え方にご賛同頂ける方に、是非大学受験kawaiラボを活用してもらえればと考えています。(お問い合わせ、お待ちしています!)
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