こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。3月には浜寺、羽衣から高石市、泉大津市の北側(清風南海高校・高石高校周辺)の範囲にかけて新聞折込を入れさせてもらいました。高校生は通学途中での通塾も十分考えられます。羽衣駅は南海本線の急行が停車する乗り換え駅でもありますので、帰宅途中での通塾も含めて、皆様のお問合せをお待ちしています。

さて、昨今よく耳にする「参考書ルート」や「○○時間の勉強」の話題、流行りの話に乗っているようで嫌だなぁとも思いつつ、ただ、我々の見解を示すのも1つやっておくべきことだと考えますので、ここでお話しさせてもらいたいと思います。


参考書ルートについて

参考書ルートと言われるのは「どの参考書・問題集をどういった順番で取り組むか」というアドバイスになります。職業柄、こういったことはよく聞かれやすいですが、見てもらうと大体が目新しさもなく、特色も何もないとか、そういったものになります(目標に合わせて過去問中心の手前はある程度の違いがあるのですが)。これは学習状況がはっきりと見えない(目標のみしか知らない/1回の模試結果しか見ていない)段階では、その学校を志望する標準的な受験生を想像して、比較的万人受けする教材、成功率の比較的高い教材をおすすめすることになるからです。従って、一定以上の受験知識を持つ指導者が参考書リストという形でアドバイスを提示すれば、多少の好みの差はあれどおおよそ近しいものが出てくることになるでしょう。


○○時間の学習について

さて、簡潔ながら参考書ルートと言われるものを作ろうとすると、ということをお話しました。その1段落を読んで頂いたところで想像がつくと思います。○○大学には○○時間の勉強(1日○時間の勉強も同じ)というのは一般的なその大学を目指す標準的な受験生を想定して言っていることになります。つまり、各人の特性にあたるところはひとつも見ることなしに述べているわけです。その勉強は学年など時期によって変動しますが、その時期にふさわしい理想的な勉強しかしていない、という前提に立つわけです。教科書に付随するワークでその単元を習得するための学習と同等の学習を高3でも基礎の見直しと称してやっている人がそれなりに出てしまうわけですが、そうした事象は存在しないものとしてカウントされていますし、そういった事象に対し修正を行う機会はなく、あくまでも自己判断という形になってしまいます。

僕は個人的には勉強を時間で測るのをそんなにいいものとは思っていないですし、個人の特質に合わせようという主張の下で運営をしていますから、〇〇時間なら〇〇大学、それよりちょっと少ない△△時間なら△△大学くらいまで、という言い方は好みませんし、集計したこともないです。世間で見聞きする数字より少ないけどいったなぁも多いけどそれでも苦戦した、ということもあります。単純な時間と学校のいわゆる偏差値ランキングみたいなものは正の相関はそれなりにあれど、その数字を絶対視的に見ることは大切なものを見誤ると僕は考えています。


真に意味のある学習アドバイスとはなんぞや?

上述のことを踏まえて申し上げるなら、学習アドバイスに必要なものは以下のものでしょう。

  1. アドバイスをする時点での詳細な立ち位置の把握と個人の特質の把握
  2. 目標までの距離感を測るための模試の結果のデータ
  3. 定期的な進捗・推移の把握とそれに伴う学習の修正

こういったものが必要で、そのために毎日のように来てくれている生徒を見ていかないといかないわけです。遠方で通塾そのものが難しい場合でも、少なくとも、模試による推移と詳細な面談を通じてこれらの要素にもっている状態に近づけないと、真に本人の参考になるアドバイスにはならないわけです。だからこそ、オープンな場では当たり障りはない回答になりますし、毎日の把握と修正が行えるところではオーソドックスではない方法も用いて、複数の角度から本人の成長に資する学習のアプローチを試みていくことができるわけです。そういった教室ならではの手法は弊教室だけでなく、どの塾においても教室内での日々の積み重ねの中でしか作れないものである、ということを本稿を通じてご承知おき頂ければ幸いです。

目標設定=志望校設定は自分の思うところ、夢、人生の設計図、そういったものに忠実に作っていけばいいのですが、そこに橋をかけるというのは本当に難事業です。計画だけで橋をかけることはできません。自身の状態のチェックとそれに伴う修正や追加のアプローチがあってのものだとかんがえています。大学受験kawaiラボではそういった日々の学習に付随する部分を大切にしていきたいと考えて運営していますし、また、通塾ができない方でもできる限りの方策を立て、また、アドバイスをしていける場所として活動していきたいと考えております。現在の状況からの変化やこれからに向けての動き、また、学習の絵図を描いていくアドバイザーとして、こちらからご相談を積極的に頂戴できれば幸いです。

 

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