こんにちは、羽衣・浜寺・高石・泉大津・和泉をカバーして大学受験をやっています大学受験kawaiラボの河井です。今年の5月の平均気温は高いのに!雨が多い!ですと…。気圧の変動で機能停止してしまいがちな僕としては、厳しい季節になってしまいそうです…。

今日は基礎と易しいの話をしようと思います。多くの人が基礎=易しい、応用=難しい、という認識をしていますが、本当にその認識でいいのか?その辺りを自分が専門としている化学の立場からお話ししていければと思います。

基礎の位置づけとは

基礎とは科目の土台になるものです。あっ!終わってしまう…。ただ一言で言うならこれだけなんですね。難しいも簡単もないのです。ただただ土台である、というだけなのです。話として持ち出すのが適切かどうかというのがありますが、数学の基礎は小学校の算数の四則計算にあるのは誰にでも通じて、そして少なくとも大人からすると簡単なことと思われるあたりから、基礎=易しいというイメージを持たれているのかと思っております。

話を高校化学ですると、結合に関する話題と物質量(mol)の話、つまり化学基礎の教科書の3分の2ぐらいのところが全体の基礎と言えるでしょう。その上に各単元ごとの基礎が並んでいる、アバウトではありますがおおよそそういうイメージをもって化学という科目の指導をしています。例えば化学平衡を扱うためにはmolはないとどうしようもないですし、濃度についての理解も必要でしょう。そこまであれば言いたいことはもっとあれども、平衡のベースとなるお話はできなくはないわけです(もちろん、もうちょっと段取りは踏みたいわけですが)。

簡単な問題とは?

では簡単な問題とはなんでしょうか?僕なりの解答としては「答えまでの作業工程がはっきりしていて、その通りにやれば済む問題」と考えています。そういう意味では割とmolや濃度は割合/比の概念からきっちりやらないとできないあたり、難しい問題だと思っています。(だから化学基礎が2学期になるころには多くの人が嫌いになってるわけで…泣)化学基礎だから、基礎だから、基本だから簡単というわけではないのです。

その一方で化学平衡は理論的にはかなり難しい部類に属します。ところが、その理論に従った結果、(濃度限界はあるのですが)[H+]=$\sqrt{cK_a}$ (cは酢酸の濃度(mol/L), Kaは酢酸の電離定数)で求まってしまうので、値を代入してしまえば水素イオン濃度は出てしまうわけです。僕はよくこういうことを「理論が難しいだけにやることが固定化される」みたいにお伝えすることがあるのですが、まさにそういうケースを指すのだと思います。こういった問題は(少なくともテスト対策の一環としては)簡単に処置できる問題になるわけです。

基礎・基本を大切にーそれが理論面を支えます

大学受験kawaiラボでは、特に理系の皆さんにはこの基礎・基本を大切にしてもらえるようにお話をすることにしています。もちろん、入試という期限があるので、時期によってはテクニカルに進めている局面もないわけではないですが、日数が限られているからこそこの基礎を大事にしてもらいます。それが理論的な話の通り方をスムーズにすることに繋がり、結果として早期の入試対策の仕上がりに繋がっていると考えています。

あと、これは極めて個人的な思いであるのですが、大学受験/学校の勉強を通じてサイエンス全体の裾野が広がってほしいと思います。とりあえず覚えとけ、で済まされていることも多い中、ちゃんとした基礎とそれに基づいた理論をなるべく平易に伝えることで、エンジニアやサイエンティストを志し、日本のサイエンスを支える人材が少しでも増えること、それ以上にサイエンスを素敵なものとして関わる人が増えていくこと、それは健康面で研究者としては一線を退いた僕個人としてはどうしても譲ることができない願いであります。その願いを1人でも多くの人に受け取ってもらえればと思っております。

 

おまけ(とは名ばかりの宣伝?)ーYouTuberデビューしちゃいました

そういえば最近YouTubeなるものを始めてみました。だんだん顔出しが激しくなっているのですが…、ちょっと照れくさいですね。少しでも大学受験kawaiラボのことを知ってもらえればと思って、笹野編集長の指令のままに撮影をしております笑(自分の声の録音を聞くのが苦手なので一発録りで編集長に丸投げ…苦笑)
ご笑覧頂ければ幸いです!

こんな日常っぽいのもアップしています。パフェがこんなにウケるとは思わなかった…。ビックリ。

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