Archives: 2022年5月9日

GW明けの話に好きな小説の話と映画化の話を添えて

今日は、大学受験kawaiラボの河井です。GWが明けましたね。今年は3年ぶりに規制のかかっていないGWでしたので、帰省されたり(ダジャレではありません)、部活だったり友人との時間を過ごしたり、楽しみながら、その中で時間を作って勉強しにも来て、とそういう時間を過ごした人が多かったように思います。

GWといえば、受験学年で部活動をやってきている人で、引退を迎えるのが多い頃合いです。引退までは部活を優先していたけど、ここでギアを上げたい!という方は是非一度ご相談ください。吹奏楽など、夏のコンクールまでやっていく人はその終わりまでは待てず、スケジュールの合間を探して勉強を進めていくことがどうしても必要です。大学受験kawaiラボは時間のやりくりの自由度も大きいので、なるべく早くご相談いただければと思います。ご相談はこちらから

また、定期試験が早い人で今日で1週間前とかもうすぐとか、もうちょっとゆっくりな人で2週間を切った頃合い、2期制の人はまだ1月くらいありますが、その勉強に舵を切っていく頃合いです。数学Iで場合わけが出てき始めて急にわからなくなってくる、そんな季節でもあります。高1と一貫校の中3が高校数学に苦しみ始める、そんな時期です。ちょっとつまづいてるな、と思ったり、つまづく前にご相談いただけると幸いです。


と、営業的なお話ばかりしていてもツマラナイですし、真面目な受験や科目の話だけだと食傷気味になってしまいますよね…。とついに気付いたので、たまには自分の好きなものの話をしようかと。昨日、大学受験kawaiラボの国語を担ってくださっている寺子屋はじめの安田先生が三国志の話をしていたので、僕も三国志の話をしたくなったのですが、自分の三国志の履歴がヘンテコなのとdeep過ぎる話に突入しそうになったので、ネタ被りもなんですし今日のところはお蔵入りで…。

で、少々違う話として僕の高校時代のお供であった長編小説「銀河英雄伝説」の話をしてみようかと思います。僕の高校時代のお供ですが、新書での第1巻の初版はなんと1982年、僕が1歳のときです。僕が高1だった1996年に学校帰りにたまたま立ち寄った本屋で、その年に文庫化の1巻を手にしたのがきっかけで受験期まで全巻読んでいたわけです。しかも、同時期にPCゲームにものめり込んでいて、三国志も含めてやりこんでいたので、世間的な考えからしたらよく受験を通過したもんだ、と言われます(笑)

作品としてはいわゆるSF、その中でもスペースオペラと言われるものですが、宇宙における国家間の戦争の舞台から、政治・戦略・権謀術数や人間関係、権力の変遷といった群像劇の流れを全面に出したもので、中国史などの歴史上のエピソードが入り込んでいて、そこから派生して僕はマキャベリの「君主論」などを読むきっかけにもなったわけです。戦略思想と戦術とは何か、堕落した民主政治と最高級の独裁・帝政の価値観、そういったことを考えるきっかけとなった作品であります。

スペースオペラで戦争、内戦、権謀術策が描かれているので、登場人物の死、が必然的に描かれます。両勢力の2大主人公、ヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラムの死に伴うドラマもですが、何よりも心を掴んで離さないのがラインハルトの盟友、ジークフリード・キルヒアイスの死です。内戦の終結を祝う式典で降伏した士官に暗殺されそうになるラインハルトをその身を呈して救い、直前のわだかまりに一言も触れずに「ジークは昔の誓いを守りました」とラインハルトの姉のアンネローゼに言い残して命を閉じる、この姿には涙せずにはいられません。何度読んでも、映画館でも涙してしまう一幕です。

今しがた、映画館でもと言いましたが、実は2018年から「銀河英雄伝説Die Neue These」シリーズとして映画化されています。この春から第3シーズン「激突」が3部作で上映されていて、第3章が5月13日から上映なんですよね。本編10巻で、第3シーズンで3巻でここまで3年半、10巻までいくには約9年ぐらいかかりそうなので、50歳まで追いかけていかなければならないようです(笑)。よかったら是非見てみてください。今回は戦闘シーンが熱いと思いますよ!

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新課程での共通テスト/2次・私大でわからないこと

こんにちは、羽衣・高石・浜寺の大学受験kawaiラボです。今日は2022年に高校生になった人向けのお話です。入試について「わからないこと」なんて書くと不安に思われるかもしれませんが、2022年5月4日の時点で「本当にわからないこと」、すなわち現時点で公開されている情報からは(推測はあるけども)断言できない要素がある、ということです。

数学の扱い方

まずは組み変わった数学からです。数学IIIがIIIとCに分かれただけでなく、ベクトルが数学BからCに移行し、また、旧数学活用がA、B、Cに振り分けられたこともあり、入試での様相が予想がつかなくなっています。国公立大2次試験や私立大の試験でこの扱いをどうするのか?これまでも数学IIIとCが両方あったり1つになったりしたのですが、そのときでも文系はIAIIB、理系がIAIIBIII(+C)という理解でよかったのです。しかし、今回はそう単純に行かない理由があります。

共通テストが数学IIBから数学IIBCに変更された。

これに尽きます。数学IIBCの共通テストでは数列、統計的な推測、ベクトル、平面上の曲線と複素数平面の4ジャンルからの出題で3問選択解答になると現時点ではなっています。この時点で数学Bだけでは足りず、 数学Cを1ジャンルはやる必要があります。ではどちらをやるのか?そこに影響するのが2次試験での試験範囲になります。BとCから3ジャンルですが、従来から文理共に試験範囲にある数列(B)とベクトル(C)をやるだろうと考えて、あと1つをBの統計的な推測にするのか、それともCの平面上の曲線と複素数平面にするのか。この選択は文理系問わず、2次試験での数学の範囲に依存します。ただ,この範囲についてが現時点では明らかにされていないため、方向性を立てることができません。中高一貫私立では旧の数学IIBと重なる部分を優先的に進め、各大学の出方を待っている状況です。現時点では旧数学IIBと重なる部分の範囲までの勉強を進めることをお勧めします。

社会の扱い方/組み合わせ

社会科は1番大きく変動しました。歴史総合、地理総合、公共、日本史探究、世界史探究、倫理、政治経済に変わり、共通テストは

① 歴史総合+日本史探究
② 歴史総合+世界史探究
③ 地理総合+地理探究
④ 公共+倫理
⑤ 公共+政治経済
⑥ 歴史総合+地理総合
⑦ 歴史総合+公共
⑧ 地理総合+公共

と2つセットで1つの試験という数え方になります。文系では2つ、理系では1つになるのですが、①〜⑧のうちどれが選択可能か、というのが気になるところです。おそらく文系だと①〜⑤から1つ、もう1つは学校により⑥〜⑧で1つ選択したもので被りがないもの、となるでしょうし、理系も多くは①〜⑤から1つになり、学校によっては①〜⑧のどれでもよい、となるのだと思います。理系はともかく、文系ではこれまで特に東大志望者に見られる

日本史+世界史の組み合わせがかなり難しい

という問題にぶつかります。社会2つの記述という点で選択されていた組み合わせですが、2次試験で社会2つのときに日本史・世界史・地理から2つだと相当悩ましい状況になると考えられます。また、東大以外でも文系の社会の2つ目/理系の社会の許容範囲がどうなるか、に注目しないといけません。標準単位数で考えると、④〜⑧についてはいずれも標準単位数が1つ少ないのでNGとしてくる可能性があります。そのあたりの取り扱いが全くわからないままなので、現時点では歴史総合/地理総合/公共の科目をしっかり取り組んでおくこと、その中で自分の好みを考えてもらえればと思います。

新科目「情報」の扱い方

そして新科目「情報」の扱いです。教科書でもプログラミング言語がVBAやPythonや…と教科書によって違いもあり、また、新科目なので参考になる部分がサンプル問題しかまだない、つまりそもそもどんなテストなの…?からわからないというのが素直なところです。おそらく難関大だと900点満点→1000点満点にしてくるのだと思いますが、例えば現在でも文理系とも出願できる大学で理科・社会から計3つのようにしている大学が理科・社会・情報から計3つだとか、そういった選択ができるのかどうか、というところになります。各大学からの発表を待って、目標別にその方策を立てていく必要があるな、と考えています。今の段階では共通テストでほぼ確実に必要になると考えて、情報を副教科扱いしないでちゃんとやる、以外には方策はないでしょう。

Conclusion

ここまで、2022年度高1から始まった新課程が入試科目としてどう変容してくるだろうか?ということについて、現状ではまだまだ公開情報が足りないために断定的なことは言えませんが、どう変わっていくかについて概説してきました。ゆくゆく、指針とするに足る情報が出て来ればまた詳細にお知らせしたいと思います。ただ、どうやっても現状では決めきれないためにどうしても後々負担が残っていく可能性があります。現時点でできることを全力でやっていく、これに尽きるかと思います。

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