こんばんは、大学受験kawaiラボの河井です。1学期期末テストが迫っている人が多い今日この頃、天気の不安定さと暑さに泣かされております。早くお天気落ち着かないかなぁ…。

今日は数学(そこ、しつこいって言わない!好きなもんで…)の勉強についてよくある話の1つ。○周やるor新しいのをやる、のお話をしたいと思います。「△周したらいけるっていわれた!」とかよく聞く話ですが、割と皆さん好きな話です…よね?

「スタンダード入試演習IAIIB」と「オリスタ入試演習数III」を10周やったら数学はほぼ満点!みたいなお話はよく流れます。非常に努力の跡が見える、そういう話ですし、美談になりますし、そう言う話は語り継がれることがとても多いです。これは定期試験における学校教材の4stepなどでも同じような話が言われます。そして、それでテストがうまくいかない子はちゃんとやってない…果たして本当にそうなのでしょうか?そういう問題提起なわけです。

その周回が正しいかどうかは実は人によります基礎的な考え方と取り扱いを習得すれば適用はお手のもの、というタイプの人はこの周回の勉強法で成果が出ます。未知の問題でも自然と習得している手法を使える人は、その手法の習得こそが勉強の根幹になるので、それこそ覚え込むような勢いの勉強がプラスになるわけです。

一方で真面目に周回をやればやるほど、問題と解答の対を作ってしまう人もいます。真面目に繰り返すことで記憶に問題と解答の文面ごと定着してしまうタイプがいます。そして、本人はそれを習得した、と感じてしまうため、その問題点には気付きません。極端な場合、ワークを5周繰り返して欠点を取ってしまうことさえ起こったことがあります。解いているノートを一見するだけではなかなか見分けがつかないこともあります。

この両極の結果が起こりがちなこの件、それを見抜くには新規の問題(類題)を解いてみて確認するのが1番ハッキリします。少し違うだけで固まってしまうようであれば間違いなく後者です。一方、いくつかの類題をやって問題なく進む場合は自分の現状のスタイルを崩す必要はありません。

では、覚えてしまうタイプの人はどうすればいいのか?基本的な考え方と取り扱い、いわゆる定石を知る、というところはどうしても欠くことができませんが、それを染み込ませ自分のものにする練習として、類題を豊富に解く方が上手くいくことがあります。そういった意味で、1周やって間違えた問題をもう1度やってできるようになっていたら、意図的にやるものを変えることをお勧めすることもあります。これは1回のテストでどうこう、というよりは長期的に付き合いながら見て、タイプを見ながら匙加減をしているところです。

現在、勉強に取り組みながら、イマイチ結果がついてこない、という人は、一度豊富な類題の触れた数で自分の手元を確立していく、ということを試してみてもいいかもしれませんよ。