更新ご無沙汰しています。大学受験kawaiラボの河井です。ようやく大学受験もひと段落、と思ったらこのコロナ騒動。そんな中でも大学受験kawaiラボは生徒の歩みを止めないために、全力で取り組んでいます。むしろ、例年と違ってバケーションを取りやめ、ただただ負けん気でやっています(笑)
さて、今日は塾選びについてです。自塾の宣伝を全力ですればいいテーマなのですが、まぁそれは記事の終盤に置いておいてですね、塾探しのマッチングについて真面目に書いていきたいと思います。
まず、世間の塾について大きく分けますと
- 集団指導
- 個別指導
- 映像授業
- 集団個別(自律型)
- オンライン
が思い当たると思います。大学受験では多くの方が上3つを、高校受験や中学受験だと上2つを想定することが多いかな、と思います。僕個人の観点だと、これらは
- Passive(受動的):いわゆる授業を受ける形が主体→集団指導/映像授業
- Interactive(対話的):1対1もしくは1対少数なので、やり取りをしながら進む→個別指導/オンライン
- Active(行動的):生徒自身が取り組んだところに対して指導→集団個別(自律型)
と分類できると考えています。この分類に沿って塾探しについて思うところを話していこうと思うわけです。
まず、1番多くの人が塾といえば、で考えるPassiveタイプの代表例集団指導です。集団指導では教室に集まって共通のテキストで授業を受けるタイプです。このタイプに合うために生徒が必要なことはまず「講師のリズムに合わせることができる」ということです。授業のレベルはコースや通う塾で調節できますが、この自分のタイプはある程度定まっているので、そのミスマッチが1番学習の困難を招きます。例えば、うん?となってしまったらそこからそればかり考えて、授業の続きを聞き漏らすとかそういったタイプです。そうではなく、うん?となっても印だけして一旦保留し、後で質問をすることが必要になります。
では同じくPassiveタイプに分類した映像授業はどうか?映像授業は講師の質は保障されている方でしょう。講師のリズムのところも早送りや一時停止ができるのは少し調整が可能です。ただ、共通のテキストについて話を進めるという点では集団授業とは変わりません。(実際の講師に直接質問できない、教室のチューターにしか質問できないという点もあります。)
では、この両者ではなにが1番違うのか。それは決まったスケジュールで受講する集団授業と、スケジュール管理が自分自身に委ねられる映像授業の違いです。集団授業では、その進行に合わせて予習復習宿題をすれば一定の学習効果が得られるようになっています。つまり、授業のスケジュールがそのまま学習スケジュールに落とし込まれてくるわけです。また、課題も授業をやる講師が直接チェックを入れることが多いため、授業での調節が図られやすいです。一方、映像授業は自分で見る時間を決められる一方、ある程度の推奨はあってもその進捗はあくまでも自分自身になります。また、テキストの予習復習はあっても、宿題のコントロールがあるわけではないとことが挙げられます。したがって、映像授業は情報さえ仕入れられればそれを自分で落とし込むことができる、というのが絶対条件であり、その場合には強力なアシストになり得ます。(ただ、その適するスタイルの生徒はかなり限定的ですが…。)
ではIntractiveに分類する個別指導はどうか?個別指導は人数比のこともありますが、人数が極めて少ないために生徒のリズムに合わせて、かつ双方向のやりとりが活発になる傾向があります。じゃあいいじゃないか、と言いたいところですが、個別指導の講師の主力は多くの場合大学生です。小中学生のモチベーターとしてはむしろ僕のようなおっさんよりも効果的であったりする場合もありますが、学力向上の観点からは「極度に講師次第、教室責任者次第」になりがちです。同じ看板でもやり方が全く違うことさえありますし、強みはその教室固有のものになることが多いです。(僕が某個別指導で働いていた時は、そのブランドで大学受験ガンガン、というのは自分のところだけで、とかありました。)どうしてもビジネスモデルとして「大学生家庭教師の廉価版」の位置付けになっていることもありますので、学力向上に向けたさじ加減は本当にその校舎責任者の舵取り次第です。ですので、個別指導を選ぶ場合には校舎責任者、授業担当者の力量を選ぶ側が見極めることが重要になります。いい個別指導塾はコストもそれに見合ったものになりますが、相性が良ければ効果は高くなります。(そういう教室が少ないのが難点ですが…。)また、個別指導でも予備校講師を起用しているところもありますが、その場合は正直言ってお値段が格段と上がってしまいます。医専の個別指導の値段などを見てもらえれば普通の1ヶ月分が1コマ分相当という換算ができると思います。
ではオンライン指導と個別指導の差異は何でしょうか。僕はオンライン指導は添削ベースでしかまだやっていませんが、「場の効果が出にくい」ことと「人間同士の関わりの弱さ」を僕は考えます。基本的には自宅での受講になりますので、場所で自分を切り替えている人にはややお勧めしにくい。一方で自宅学習の習慣がきっちりできている人、必要な時だけ授業を申し込みたい人にはとても強力なやり方になるでしょう。また、今回のような外出自粛の時でもいつもと変わらない、むしろ加速できる体制を作れるのは自宅で受講できるオンラインの最大の強みともいえます。ただ、これも映像授業と同じく、自己管理の要素が強いのではないかな、と考えています。
やっとラボの話ができる、Activeの話にきた…。
Activeタイプの集団個別や自律型と言われる塾では、生徒本人がやっていくところに対して、助言や指導を入れていくタイプになります。このタイプは塾によってかなり振れ幅が大きく、その辺りの確認はどうしても重要になります。武田塾が言っているようにカリキュラム立てが主で生徒はそれを実行する側、という場合もありますし、必要に応じて説明したり課題出ししたりする塾もあります。いずれの側にせよ、このタイプの塾では「自分が変わりたいと思っている」のが最も大事になると思います。どうしても通う日数だとか時間数、それに伴う学習量が生徒本人の自発に由来するからです。その上で、その教室でどのようなサポートが受けられるか、むしろ自分の赴くままに放任してもらえるか、生徒自身の意向と特性に沿った対応をしてもらえるかどうかが鍵になっていると考えます。
大学受験kawaiラボはこのタイプの塾です。大学受験を視野に勉強していくのが主です。生徒層はなんとなく思われているよりも広く、入塾テストをしているわけではありませんが、1年目でも大学受験でまずまず自慢できる実績を残せたかな、と考えています。ひとりひとり、必要なことをしたい。旧帝大や医学部を目指す子には「問題との対話」だとか「自分の中から思考を引き出す」ための向き合いをしてもらいますし、基礎作りからの子には授業的なことも行い、反復演習をしてもらうこともあります。対人で考え動くので、一様なカリキュラムも何もない中から、僕らではなく生徒たち自身が力をつけ、伸びていき、結果につながる、そういう取り組みを行い、各自の目標に邁進していった結果です。その結果に続くよう、自分の取り組みを主にしたい人にはしっかりとした塾になっていると思っていますので、そういう塾をお探しの方はぜひ検討をいただければと思います。