誰のための「現役合格率」なのか?
こんにちは,大学受験kawaiラボの河井です。2日間リフレッシュ休暇して,BBQ→海鮮祭り→WBCという優雅な休日を過ごさせて頂きました。ついでに高いところがダメ!な私がハイダイブで水飛沫を上げて滑ってくるという動画もありますが,非公開にしておきましょう(見たい人は直接見にきてください笑)…。最近の着火剤?にはこんなお茶目なのもあるんですね。真ん中に青や緑の炎が見えると思います。というわけで,すっかりこういう旅が気に入ってしまったので,夏のみんなバテた学校始まりぐらいに次の旅に行こうかと思ったりしております。
前置きが長くなりました(楽しかったので)。さて今日のお題,「誰のための現役合格率なのか」についてです。これは大学入試事情の話ですが,同じようなことが「公立高校全員合格」の話にもつながるところがあるので,高校受験の塾探しの方にもつながるのではないかと思います。
昨今の現役/浪人についての捉えられ方と見解
現役と浪人,どっちがいいか決まってるでしょ!と言われればそれまでなのかもしれません。浪人=望ましくないもの・苦しいもの,現役=望ましいこと,という捉え方が主流になっています。また,そんなしんどいことはしなくていい,そんなにやらなくてもいい,という風潮が強まっているように感じられます。
また,昨今では「人生は学歴ではない」「就職は学歴よりもコミュ力」という意見も強くなりました。この話はそこまで単純化できる話ではないですが,確かにいわゆる難関大でなくても生きられる,という主張はわからないわけではありません。
これに対して,私どもは「同じことをやりたいならより上の大学へ」と推すことが多いです。というのは,私の研究歴にも関連するのですが,良い環境(設備がいい/予算がある)で多くの経験が期待できるから,というのがあります。もちろん,受験戦略でとりあえず上を見ていくことで個々の取り組みを向上させてより高い着地点を得られる効果,いわゆる下げ止まりとも言いますが,こういう部分もあったりもします。
本題:現役合格率をめぐるあれこれ
さて,こういった時代背景をもとに,現役合格率をアピールする学校や塾が現れているわけです。でも現役合格率が高い,とはどういうことなのか?ということをもう一度考えてもらいたいというのが本稿の趣旨であります。つまり,高い現役合格率のために自分の希望を曲げられていることがないのか?ということです。
一部に聞いている話では「秋の模試でB判定以上でないと受けさせてもらえない」とか「リサーチで1点でもボーダーからマイナスがあったら変えさせられる」とかという話があります。前者は塾であったという話で,後者は学校の進路面談でもある話。もっと酷い話だと,「リサーチでB判定出ない時点で出さずに浪人させる」みたいな話もあります。こういった進路決定にまつわる話については非常にモヤモヤしたものがあります。モヤモヤについては後述に譲って,現役合格率を高くするために受けさせない/受験校を変えさせるというなら,それは本当にいいことなのか?
正直な話,その手法を使えば現役合格率を高くすることはそんなに難しくはない。僻地に行くことになろうが,学部・学科,ひいては職業の希望を変えさせることになろうが,そんなことおかまいなしにやろうとすればできなくはない。それで「作った」現役合格率で本当にその子のためになるのか?ということをもう一度考えてほしいわけです。(そうじゃなく高3になった時点での第一志望から変えずに100%を達成し続けている方がいればごめんなさい。)
大学受験kawaiラボの受験校を考えるスタンス
我々はひとりひとりの希望をヒアリングして,学校決めを行います。学部・学科を変えさせるのは基本的にはタブーにしています。これだけは大人の思惑で変えさせるのは良くない,と考えています。あとは本人のこだわりであるとか,家族会議で出ているリスクマネジメントの範囲だとか,性格だとかそういったところを加味して検討していきます。そして,そのこだわり,リスクマネジメント,選択の末にそれなりの浪人リスクがあるとしても,針の穴を通すことを狙うことになっても,その選択を我々は否定しない,ということです。
そういう選択の末の競争は悔しいことではありますが,百発百中で勝てるとは限りません。百発百中で勝てないなら意味がない,と言われるかもしれませんし,力不足だと言われるかもしれません。それでも我々はひとりひとりの希望に基づいた最適解を追求していきたいと考えております。そういう考え方に共感していただけるようでしたら,ぜひ一度お問い合わせくださいませ。