「私立に絞る」で本当に楽になるのか

こんにちは、羽衣・浜寺・高石・泉大津からアクセス良好(チラシより駅近って言われました苦笑)の大学受験kawaiラボの河井です。受験生はもちろん、高2ぐらいでぶつかるこの問題、「私立に絞る方がいいのか」についてお話ししていきたいと思います。

私立に絞る=科目を絞るという話の出どころ

この話には「基本的には」という枕詞をつけておいてもらいたいのですが、基本的には国公立受験であれば5教科(現高1からは6教科)の共通テストと2次試験で1〜4教科が課されるというものです。基本的には、という枕詞をつけておいてもらいたいのは、学校によっては要求科目数が少ないだとか、そういった例外があるのでどうしても「基本的には」というしかありません。

ちょっと基本的には、の話で横道にそれましたが、国公立受験を考えると科目数が多いため負担が大きい、私立だと科目数が少ないので、私立に絞ると負担が下がる、と考えて私立にすれば?という提案や考えが起こるようです。本稿では「私立にすれば負担が下がる」の話について考察していきます。

科目が絞られるとどうなるか

では科目を絞る、とはどうなるか、ですが

文系:英語・国語+社会科(日本史/世界史/政治経済/地理)or数学IAIIB
理系:英語・数学IAIIBIII・理科1科目(化学・物理・生物/一部では理科2科目)

ということになります。先ほどの5教科ベースから見れば明らかに少ない。大学や学科によってはもっと少ない。となると負担が少なく見えるというのは当然のことでしょう。

科目を絞ることで起こること

科目を絞ると受験勉強としては種類が減るわけですから、選択と集中が起こるわけです。選択と集中をすれば当然のことですがその科目のクオリティーは上がるでしょう。従って同じくらいの力量の人が競うと考えると、その勝ち抜くラインは上がっていくわけです。その結果どうなるか?受験科目3科目でひとつでもマイナスができると埋めることが難しくなる、したがって選択と集中の分、数字上は高く出せないといけないということが起こります。したがって、私立の偏差値は思っている以上に高く設定されるわけです。

一方で国公立の共通テストで考えると、合計点が問題となるわけですから、科目数が多い分不得意を得意でカバーする余地が多いわけです。僕はよく「不得意のリスクを分散する」というような言い方をしますが、科目数が多く負担になる分には実はメリットもあるわけです。その上で2次試験に向かうと、配点の妙で比較的得意科目を推すだとか、ウェイトの違いだとか、そういったいろいろな戦術的要素を持ち込むことができます。この辺は大学受験kawaiラボでは私を筆頭とした専任で考えます(あまりにテクニカルなことを考えると、勉強のテンション下がってしまうので)。

科目を絞るメリットのある人

一言で言ってしまえば「苦手科目を切り捨てられることになる人」と「時間とパワーの配分が苦手な人」です。前者は当然と言えば当然かもしれません。圧倒的に数学が苦手で歴史マニア、だとかそういった場合には選択と集中が効果的に効くことが起こります。また、後者は科目数が多いと少なくとも表面的には数多くの科目をやることになるので、時間配分を細かくやるとパンクしてしまうときがあります。1つ1つの濃度を上げるとバランスを欠いてしまう、ということですね。そういう人にも1つ1つの深さを上げることは頑張れるという特性を優先させることができると、うまく受験を運ぶ可能性が上がることが考えられます。

科目を絞るとデメリットになる人

前段の逆と言ってしまえば終わってしまうのですが、「得意科目を外すことになってしまう人」と「得意科目と言えるものがない人」になります。前者は比較的わかりやすい。国語や社会が得意な理系がそれらを失う、数学理科が嫌いじゃない文系が社会に絞る、そういった場合には自分の持ち味を捨てることになってしまうため、思っている以上に受験に苦戦してしまう可能性があがってしまいます。なんせ、不得意科目を入れてなので、人と競うという一面から考えると本人にとっての難易度は上がってしまいます…。

意外に思われるかもしれないのが「得意科目がない人」が科目を絞らない方がいい、ということでしょうか。得意科目を受験科目の中に作れるようにしていきたいものですし、我々もそのように努めているわけですが、得意を後付けするのに絶対とは言いづらいです。ですが、先ほども言ったように科目数を揃えることそのものの負担感からそれが忌避されがちですので、揃えられることそのものが武器になり得るわけです。成績表が均一なタイプの人はむしろ積極的に国公立を考えてみてもいいかと思います。

私立に行きたいのに得意を捨てるしかないのか…となる人に

そういった人は共通テスト利用や併用の道も考えてみましょう。もちろん、自分の希望なので公募推薦や一般で受験することを諦めずに勉強はしてもらいたいのですが、いい方法がある場合もあります(一般で頑張るしかない学校もありますが)。この辺の事情をよく知る人・適切にアドバイスしてくれる人に相談しましょう。

最後に:希望と共に個人の特性を見よう

「こんなことがしたい!」とか「こういう資格が欲しい!」といったひとりひとりが抱く希望は千差万別です。当然、勉強に対する特性的なものも千差万別です。特に「ひとりひとりの記憶のクセ」を最近意識的に考えた対応をしているのですが、科目バイアスなども含めて本当にひとりひとりを見て、考えて、対処を決めていくことが重要かと思います。自分だけで決めていくのはなかなか大変なことです。相談だけでも持ち込んでいただければ幸いです。

2022年度、春から頑張っていきたい方、塾をお探しの方はこちらから募集要項をご覧頂き、こちらからお問合せくださいませ。


そっとYouTuberデビュー?

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。今日はオンライン授業に伴う広告です。大学受験kawaiラボでは今年度よりオンライン授業を始めました。通論コースでは1年間で基礎+発展の教科書を講義し、教科書付随のワークなどの質問対応と添削を無制限に受け付ける形で進めていきます。

第1回の化学の講義から編集してもらってYouTubeにしてもらいました。オンライン授業の雰囲気の一端でも感じてもらい、検討材料にしていただければ幸いです。

なお、新年度1回目の授業なので緊張が出ているかもしれませんので、優しい目で見てあげてください(自分の声の録音を自分で聞けない人)。


話題の事例から考える、学習のアドバイスとは何ぞや?

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。3月には浜寺、羽衣から高石市、泉大津市の北側(清風南海高校・高石高校周辺)の範囲にかけて新聞折込を入れさせてもらいました。高校生は通学途中での通塾も十分考えられます。羽衣駅は南海本線の急行が停車する乗り換え駅でもありますので、帰宅途中での通塾も含めて、皆様のお問合せをお待ちしています。

さて、昨今よく耳にする「参考書ルート」や「○○時間の勉強」の話題、流行りの話に乗っているようで嫌だなぁとも思いつつ、ただ、我々の見解を示すのも1つやっておくべきことだと考えますので、ここでお話しさせてもらいたいと思います。


参考書ルートについて

参考書ルートと言われるのは「どの参考書・問題集をどういった順番で取り組むか」というアドバイスになります。職業柄、こういったことはよく聞かれやすいですが、見てもらうと大体が目新しさもなく、特色も何もないとか、そういったものになります(目標に合わせて過去問中心の手前はある程度の違いがあるのですが)。これは学習状況がはっきりと見えない(目標のみしか知らない/1回の模試結果しか見ていない)段階では、その学校を志望する標準的な受験生を想像して、比較的万人受けする教材、成功率の比較的高い教材をおすすめすることになるからです。従って、一定以上の受験知識を持つ指導者が参考書リストという形でアドバイスを提示すれば、多少の好みの差はあれどおおよそ近しいものが出てくることになるでしょう。


○○時間の学習について

さて、簡潔ながら参考書ルートと言われるものを作ろうとすると、ということをお話しました。その1段落を読んで頂いたところで想像がつくと思います。○○大学には○○時間の勉強(1日○時間の勉強も同じ)というのは一般的なその大学を目指す標準的な受験生を想定して言っていることになります。つまり、各人の特性にあたるところはひとつも見ることなしに述べているわけです。その勉強は学年など時期によって変動しますが、その時期にふさわしい理想的な勉強しかしていない、という前提に立つわけです。教科書に付随するワークでその単元を習得するための学習と同等の学習を高3でも基礎の見直しと称してやっている人がそれなりに出てしまうわけですが、そうした事象は存在しないものとしてカウントされていますし、そういった事象に対し修正を行う機会はなく、あくまでも自己判断という形になってしまいます。

僕は個人的には勉強を時間で測るのをそんなにいいものとは思っていないですし、個人の特質に合わせようという主張の下で運営をしていますから、〇〇時間なら〇〇大学、それよりちょっと少ない△△時間なら△△大学くらいまで、という言い方は好みませんし、集計したこともないです。世間で見聞きする数字より少ないけどいったなぁも多いけどそれでも苦戦した、ということもあります。単純な時間と学校のいわゆる偏差値ランキングみたいなものは正の相関はそれなりにあれど、その数字を絶対視的に見ることは大切なものを見誤ると僕は考えています。


真に意味のある学習アドバイスとはなんぞや?

上述のことを踏まえて申し上げるなら、学習アドバイスに必要なものは以下のものでしょう。

  1. アドバイスをする時点での詳細な立ち位置の把握と個人の特質の把握
  2. 目標までの距離感を測るための模試の結果のデータ
  3. 定期的な進捗・推移の把握とそれに伴う学習の修正

こういったものが必要で、そのために毎日のように来てくれている生徒を見ていかないといかないわけです。遠方で通塾そのものが難しい場合でも、少なくとも、模試による推移と詳細な面談を通じてこれらの要素にもっている状態に近づけないと、真に本人の参考になるアドバイスにはならないわけです。だからこそ、オープンな場では当たり障りはない回答になりますし、毎日の把握と修正が行えるところではオーソドックスではない方法も用いて、複数の角度から本人の成長に資する学習のアプローチを試みていくことができるわけです。そういった教室ならではの手法は弊教室だけでなく、どの塾においても教室内での日々の積み重ねの中でしか作れないものである、ということを本稿を通じてご承知おき頂ければ幸いです。

目標設定=志望校設定は自分の思うところ、夢、人生の設計図、そういったものに忠実に作っていけばいいのですが、そこに橋をかけるというのは本当に難事業です。計画だけで橋をかけることはできません。自身の状態のチェックとそれに伴う修正や追加のアプローチがあってのものだとかんがえています。大学受験kawaiラボではそういった日々の学習に付随する部分を大切にしていきたいと考えて運営していますし、また、通塾ができない方でもできる限りの方策を立て、また、アドバイスをしていける場所として活動していきたいと考えております。現在の状況からの変化やこれからに向けての動き、また、学習の絵図を描いていくアドバイザーとして、こちらからご相談を積極的に頂戴できれば幸いです。

 

2022年度、春から頑張っていきたい方、塾をお探しの方はこちらから募集要項をご覧頂き、こちらからお問合せくださいませ。


大学受験kawaiラボ2022年募集

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。受験が12日で試験の終わりを迎え、結果を待つばかりとなりました。また、高校の学年末テストも終わりを迎え、新年度・新学年へとスタートを考えていく頃かと思います。そこで2022年度の大学受験kawaiラボの募集についてお知らせ致します。

☆ 教室での直接指導

(高石市/堺市西区/泉大津市/和泉市にお住まいの方・通学されている方はこちらをお勧めします!)

<コンセプトと指導方針>

従来の進学塾では科目ごとに料金を,というのが主流です。しかし,指導経験上,科目が少なければ指導時間が少なく済むと考えられるのか,というとそうではありません。むしろ1つ1つの科目を深くするためにより多くの指導を要することの方が多いです。一方で国公立大受験では広く学ぶことが必要となります。特に旧帝大や医学部では指導者側が働きかける時間より自身が向き合う時間が多く必要で,むしろそのための素材提供であったり,そこで詰まったら濃密な議論を要したり,と指導は千差万別,単純に時間や科目で区切ることは不可能と考えました。そこでラボでは学年統一料金を採用いたします。1人1人のトータルプロデュースを行い,理想に向かってナビゲートしていくシステムであり,ラボの環境を好きなだけ使える設計とお考えください。

<授業料>

中学生:月額33,000円(税込)
高1・2:月額44,000円(税込)
高3・既卒生:月額55,000円(税込,2月度まで)

<長期休暇期間について>

 ラボで日頃から取り組んでもらう日々の修練の延長線上に講習があるとお考えください。ですので,企画づくしにはせず,基本的にはやるべきことをやるためにラボへの滞在時間が伸びるから,という位置付けで全員から料金を頂くとしています。生徒の状況を見て企画的なことを行うとか,客員スタッフによる特別授業を行うこともあるかもしれませんが,その際も一切追加は頂くことはありません。

夏季特訓:高1・2は33,000円(税込),高3は55,000円(税込)
冬季特訓(高3・既卒生のみ,2学期末以降受験終了まで):55,000円(税込)
春季特訓:新高1・2までは11,000円(税込),新高3は33,000円(税込)

<手続き・諸経費および割引について>

 大学受験kawaiラボにご入会頂きます際は
① ラボにお問い合わせをください。
② 入室面談をさせていただき,ご希望の場合は体験授業をいたします。
③ 入会の意志をラボにお知らせください。お手続きさせていただきます。
入会時、
入塾金:16,500円(税込,兄弟が在籍した場合は無料,紹介の場合は5,500円引き)
諸経費:年間19,800円(新年度スタートの3月に頂きます。年度途中の場合は月割計算します。)
をお願いさせて頂いています。また,以下の割引をご用意しております。

兄弟姉妹割引:兄弟姉妹で同時に通っていただく場合11,000円(税込)の割引を致します。
英語割引:Abbey英語塾にお通いの場合,授業料より11,000円(税込)引きと致します。(振込手数料はご負担ください。)

 

☆ オンラインクラス授業

 大学受験,特に理系で理科の発展科目を私大・国公立大2次試験に必要とする人にとって理科の学習とその成果は受験のゲームチェンジャーになりうる可能性をもつものです。大学受験kawaiラボは特に理科で理系の大学受験を乗り切ってきた実績があります。この経験をzoomを用いたオンライン講義の形で提供し,また,課題添削と質問対応をSlack上で行うことで個別指導的要素をも含む,世間一般のオンラインクラス授業よりも定着を意識したものにしております。なお,英数のサポートにつきましてはオプションとしてオンラインの個別指導,課題添削・質問対応をSlack上で行う体制をご用意しております。

<通論コース>

主に高2生を対象に,1年間(4月~3月)で基礎と発展の教科書+ワークレベルの習得を目指します。
開講時間:化学(講師:河井)月曜日22:00~23:20
     物理(講師:松浦)土曜日22:00~23:20
     生物(講師:笹野)火曜日22:00~23:20
授業料:1科目19,800円,2科目35,200円(税込)

<入試演習コース>

受験生を対象に,秋頃まではテーマ別の受験理科としての知識と手法を,以降は総合演習(全範囲からのセット形式)を行います。(4月~12月,1月共通テスト後からは過去問演習を進めてもらうため,個別指導またはオンライン添削指導に移行して頂きます。)
開講時間:化学(講師:河井)水曜日22:00~23:20
     物理(講師:松浦)木曜日22:00~23:20
     生物(講師:笹野)金曜日22:00~23:20
授業料:1科目22,000円,2科目39,600円(税込)

<オプション>

個別指導(1コマ80分/月4回):1コマ33,000円,2コマ63,800円(日程は相談の上)
オンライン添削指導(Slack,英数):1科目11,000円,2科目19,800円(税込)
過去問添削(入試演習コースのみ,共通テスト後~):1科目16,500円,2科目30,800円、3科目42,900円、4科目52,800円(税込)

☆ オンライン個別指導

 遠方であったり学校が遅くまであって,通塾ができない方を対象として、zoomを用いた完全個別指導とSlackを用いた課題添削・日常の学習の質問対応を組み合わせた,オンライン個別指導を提供いたします。解説や講義の部分はzoomを介した対面個別に近い形を,そして演習問題の取り組みや学校の課題を含めた日常の学習の指導全般をSlack上で行うことで,教室で行っている指導により近づけた形で学習内容の定着を図ります。
開講時間帯:平日土日夜21時以降/土日午前~昼から相談の上,1コマ1回80分/月4回
      (浪人生/再受験生/大学生などは平日夕方までも可)
授業料:1コマ35,200円,2コマ68,200円,3コマ99,000円,4コマ127,600円(税込)

< オンライン指導共通:長期休暇期間の授業について>

 長期休暇期間もオンラインクラス/個別指導とも通常のスケジュールでの指導を行います。長期休暇期間中の授業回数の追加については5回1セットで設定が可能です。授業日時については相談の上,決定いたします。
授業料:5コマ41,250円(税込)

私たち大学受験kawaiラボは高石市の塾として、高石市、堺市西区、泉大津市、和泉市を中心に、また、オンラインを介してできるだけ多くの方の力になっていきたいと考えています。どうぞ、ご検討の程、よろしくお願いいたします。

2022年大学受験kawaiラボ合格実績(3/10時点集計)とこれまでの合格実績


2022年大学入試合格速報

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。国公立大学前期入試を終え、中後期の対策をしながら合格発表を待つ時期となりました。一方、高校入試は私立受験を終え、全員が合格し、公立希望の生徒が出願をする頃です。(高校入試は人数が少なく個人の特定になりやすいので後悔は控えさせて頂きます。)

ここまでで判明している大学入試の合格についてご報告させて頂きます。下記はひとえに生徒たちが頑張った成果でしかないのですが、地域の塾として、大学に行って勉強して自身のキャリアややりたいことへと繋げられる場としての、大学受験kawaiラボへの信用を頂くための掲載とご理解ください。

なお、過年度までの合格実績もいかにまとめておりますので、大学受験kawaiラボの対応力の評価と判断の材料として頂きましたら幸いです。

後ほど早いうちに、新年度募集についても詳細をお出ししたいと思っていますが、各自の希望に繋がる場として、大学受験kawaiラボを候補としてお考え頂ければ幸いです。ご相談・お問い合わせはこちらから。


共通テストを終えてーここまでの雑感と来年度以降に向けて

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。共通テストが終わり、いろいろな悲鳴が聞こえたり、そこから実態が見えてくることで数字の見方を根本的に変える、頭の中の計算をしたりしていました。そして、各種ボーダーラインの公表で自分の推論を答え合わせした次第です。その推論については通っているメンバーの志望状況に合わせてお話ししました。あとは私大・2次試験、記述重視でやってきたそのままをぶつけて自分の次の人生を切り開いてもらえればと思います。

<受験生とその保護者の方向け>

想像以上に今回の共通テストでは変動しています。去年の数字の知識すら通用しません。医学部ボーダーが75%付近、旧帝大が学部によっては80%割るところがあって、などかつての記憶からは信じられない数字が出ています。過去、1科目程度大きく変動しても総合点は微小変動に近い方が多かったのですが、そういう過去の数字の記憶を一切捨てて、以下のような統計とともに次の方策を練り、私大・2次試験へと邁進していただければと思います。

https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/hantei/hantei_kijyun/index.html

https://border.keinet.ne.jp/

https://banzai.keinet.ne.jp/

(ここで受験生は回れ右…、お勉強に帰りましょう…。過去問添削やオンライン個別ご希望の方、いればこちらを参照してお問い合わせくださいませ。)

<高2以下、これから受験を迎える方とその保護者の方向け>

さて、ある意味でここからが本記事の本番とも言えるのですが…。共通テストがこのように激しい変動をすると、結果、もつれることが多くあります。大学受験kawaiラボでは、実は会社員講師の頃から、共通テスト対策(センター対策)に入れ込み過ぎない方針をとってきました。それはセンター時代から年々読解要素が高まり、生半可な対策をダラダラと続けてもそれほど効果がないこと、そのための教材は所詮予想(というか願望)でしかなく予言ではないこと、そして腰を据えた勉強をしていれば過剰に対策対策と言わなくても遜色ない点数を取ることが多いことが理由です。今回のように、予想は裏切られて、しかも共通テスト対策のために2次の勉強をかなぐり捨てていると取り返しがつきません。そういう受験勉強のあり方でいいのでしょうか?

私どもは予想に振り回される勉強をよしとしていません。もちろん、対策を全くしないというわけではないのですが、100%長期間を共通テストに注ぎ込むことは良しとしません。あくまで柱は2次の勉強であるべきと考えます。僕などは「マイナス5%をどうにかできないならそれは勉強になってない」とよく言います。変化に振り回されても、そこで踏みとどまれる土台の力があればやりようはあるからです。自分の芯になる力をつけることに時間とエネルギーの大半を注げばよいのです。

今後も今年と類似した、もしくはより先鋭化した共通テストが行われるとして、その困難の大半は情報処理能力を超えてきたところにあるでしょう。情報処理能力は数ヶ月対策したらパッと解決するものではありません。文字情報との戦いです。今回は数学で特に顕在化しましたが、深く考える数学ができるからといってこういう処理能力を問われるテストができるかどうかは別問題と言っても過言ではないわけです。なんとなく慣れるだけで数ヶ月を注ぎ込み、なんとなくプラスを出し、でも2次試験でボロボロになる、それでは意味がないのです。あくまでも予選敗退のようにならなければいいわけですから。

このような話を持ち出すと、共テ900/2次300のところには通用しない!と噛みつかれることが多いのですが、ボーダー近辺で5%差なら50点も開いておらず、それでいてボーダーなら半分取れればいい状況というのは往々にしてあります。そのときに2次ができないだとやはり落ちる、2次ができれば通る、結局2次で決着をつけることになるのです。「現役生は共通テストで逃げろ!」だとか「共通テスト重視だ!だから2次は共テ後までやらなくていい!」というのは僕は誤謬に近いとまで考えております。

もちろん、共通テストしかやらない科目もあるでしょう。だからといって1年間択一式の問題ばっかりやらせて力がつくんですか?文系の理科基礎など、それこそセミナーぐらいからやり直しておいての最後調整と慣らし運転じゃないですか?国語も択一ばかりやってやった気になっていくのでいいのですか?僕はそれではよくないと思っています。だからこそ、もっと言葉の学びについて考えていかなきゃいけない、それは単に共通テストへの対応というだけでなく、2次の国語だけでなく英語や理科の読み取りにもつながり、将来にもつながることなので真剣に考えていかないといけないと思っています。だからこそ、ラボでは寺子屋はじめの安田先生に無理をお願いしてご助力を頂いています。

今後も共通テストに振り回され過ぎない力を育てて将来に繋げる、そういった場所でありたいと考えています。この考え方にご賛同頂ける方に、是非大学受験kawaiラボを活用してもらえればと考えています。(お問い合わせ、お待ちしています!)


大学受験kawaiラボより新年のご挨拶

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。いよいよ2022年が明けました。本年もどうぞ大学受験kawaiラボを宜しくお願い申し上げます。

年が明けると2週間ほどで共通テストになるわけで、そんなに気が休まるわけではないですが、少しばかり充電させてもらいました。今年は今日、3日に初出勤したのですが、結構な数の生徒が来て勉強し、生活とのバランスを各自なりにとっているなと感じました。

塾の仕事は学校と同じように4月始まり3月終わりのサイクルですし、一年の計、と言ってもしっくりこないところがあるのですが、2022年春からは

・オンライン個別/クラスを拡充→理科(化学・物理・生物)の通論と入試対策を兼塾可能な時間帯22:00〜で開講
・入試問題の解答やテキストのpdf販売

という、これまでのラボのあり方に加えてもう一歩踏み込んでやってみたいと考えております(決意表明)。オンラインでも大学受験kawaiラボらしく、そういったカタチを追求できればいいな、と思います。また、コンテンツとして設計されていないことでもこんなことしてほしい!こんなのないの?ということがあれば、お気軽にご相談くださいませ。

それでは重ねてになりますが、大学受験kawaiラボを今年も宜しくお願いいたします。

大学受験kawaiラボ 主宰 河井 昌裕

2022年新春から頑張る人/追い込みをする人を募集しています!詳細はこちらお問い合わせ・ご相談はこちらから


年の瀬のご挨拶

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。今日は大晦日です。年末年始の合間を縫って、受験生は取れる時間内で勉強を、1・2年生の中にも学校の課題を進めるなどしております。自分の受験生の時よりも真面目なんじゃ…、と思うことしきりです。そんなみんなには、ちょっとだけ年末気分に年越し蕎麦(どん兵衛鴨だし南蛮)を配布しております。

2021年もコロナウイルスに苛まされ、ここでまたオミクロン株などと大騒ぎになっていますが、人の人生をひとつ良くしていくための一歩として学問を修める、ということの価値は変わらないものかと思います。人の才能を学問以外で表す機会とその評価軸は確かに増え、それで立身出世することも可能になりましたが、人がひとり大人になって生きていくための礎であったり、何かを成すときの基盤は学問にあると思います。思った道に必須のものもあればハードルのためにやる部分も少なからず含まれるでしょうが、それをひとつひとつちゃんとできるようにするために、生活とのバランスをとりながら取り組んでもらえればと思います。

年末年始は自由にやってもらえればと思います。河井は2日までお休みを頂き、3日より出勤致します。年末年始こそやって人と差をつけろ、などと鼻息荒いことは申し上げません。家族・親族との和を壊さない範囲で、思うところに従ってやってもらえれば十分です。ここで大きく稼がないとダメ、家族団欒したら負け、みたいな状況はむしろここまでの失敗であると思いますよ。もちろん、もっとやっておきたい、とか、やっておかないと不安、という気持ちもあろうかと思います。そういったアレコレが人によって、立場によって千差万別、家の方針にも拠ってきますから、あえてこちらから「斯くあるべし」とは申し上げません。ゼロにだけならなきゃいいかな、ぐらいであとは家族の和とバランスを取ってお過ごしください。

旧年中は皆様方に大変お世話になりました。新年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

大学受験kawaiラボ 河井 昌裕

そばアレルギーの人には年明けうどんね!

2021年度、秋から頑張る人/追い込みをする人を募集しています!詳細はこちらお問い合わせ・ご相談はこちらから


公募推薦・指定校推薦のご報告/高1・2のこれからの勉強と「家庭平和」

こんにちは、大学受験kawaiラボの河井です。12月も後半となり、いよいよ年の瀬が迫るとともに、共通テストまで後1ヶ月となってきました。共通テストからそう間も無く私立一般入試、国公立大入試、今年は高校入試も抱えていますので、張り詰めた3ヶ月になりそうです。

さて、秋〜初冬の間に公募推薦・指定校推薦での発表がありましたのでご報告致します。

関西大学科学生命工学部生命・生物工学科
立命館大学映像学部
近畿大学理工学部応用化学科
京都産業大文化学部国際文化学科
同志社女子大学文芸学部国際教養学科
京都女子大現代社会学部
関西外国語大学英語国際学部
神戸常盤大学保健科学部診療放射線学科
京都橘大学文学部
追手門学院大学文学部歴史文化学科
桃山学院大学国際学部

合格された方々、おめでとうございます。進学先が決定した人はこれからの勉強に、まだ一般入試・共通テストで本名を残している人は更なる高みを目指して勉強をしてもらえればと思います。

 

さて、共通テストまで1ヶ月を切りました。直後には私大入試も迫っています。各自の方向性や特性に応じて共通テスト対策と2次・私大対策との割り振りを変えたりしています。私大文系専願で社会科受験の人は社会科の追い込みに忙しいので、あまり僕の相手をしてくれません…苦笑。

受験勉強だけでなく、日々の勉強においてもそうですが、今の現状、将来(受験)の方向性、得意不得意といった特性、そういった全てが取るべき方策に関わってきます。Twitterでも発信したりしていますがそういったオープンな場で言えることは本当に当たり障りのない、多数の人にとって外れていないこと、もしくは誤謬を与えかねない情報の打ち消し程度でしかありません。個性や志向に基づくバイアスのかけ方なんてものは言うことができないのです。一部、個別のリプライなどではやや踏み込んだことが言えますが、それ以上はパーソナルな情報や現状を示すデータなどがあって、初めてお話しできるものになります。そういった事情がありますので、気になることのご相談などは入塾する・しないに関わらず、直接ご連絡頂ければ当方で解決する方策/セカンドオピニオンとしての提案、などお返事することが可能かと思います。まずは一度お問い合わせいただければと思います。

この時期になってきますと、高2生は受験のことを考え始める頃合いです。理系の化学・物理・生物や数学IIIの進行が気になってきているでしょう。公立高校によっては11月や12月までかけて教科書をやる、場合によっては教科書だけで越年という場合もあります。そうなってくると受験に間に合わない、理科を外すしかない、そして志望を変えるしかない…ということを考えてしまう時期でもあります。例えば私立薬学部では公募推薦でも有機化学の構造推定が必要なところがありますから、少なくとも夏休み初頭の時点で有機化学までは教科書が終わらないことにはどうしようもないわけです。そういった困難に対して、大学受験kawaiラボは力になれると考えています。

また、高1生や中高一貫校の中3生だと高校数学や英語を中心に壁にぶつかりつつあるのを感じているかもしれません。1学期は数学でも計算していればなんとか…だったのが、文字定数や新しい概念によって苦労し始める頃であります。また、学校の英語はそれなりでも進研模試など外部模試を受けると点数が取れないといったギャップを感じる頃でもあります。そういった壁に立ち向かうのに、大学受験kawaiラボは寄り添ってやっていきたいと考えています。

高1や中高一貫校の中3だと、受験だなんだというのを突き付けてもまだ遠い未来のように感じてピンとこないことでしょう。目標を持てだとか色々言われても困惑しているかもしれません。僕はよく「家庭平和が維持できるくらいは勉強しておこうね」ということを言います。テストを持って帰っても怒られないくらい、趣味や私生活、部活に対する制限の話なんて出ないくらいの結果を出すことを続けていけば、科目の基礎は自然と揃うようになります、その中で高2中盤ごろに自分の思うところに向けて少しギアを上げていくとき、そのときに必要な基礎力を持った状態になれるのです。なので、家庭平和を保てるくらい結果を出す、ということは来るべきときの基礎力の蓄積に役立つのです。そうすることで目標が定まってきたところで、シームレスに目標達成に向けて動いていけるようになると大学受験kawaiラボでは考えています。

 

 

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偏差値は本当に客観的指標になりうるのかーそもそも学力の客観性って…?

今日は、大学受験kawaiラボの河井です。さっきの営業記事と連投じゃない!って突っ込む人、それは僕が宣伝をサボりにサボっていたという証なので、お口チャックですよ…苦笑(基本的に宣伝は苦手)

さて、今日はちょっと別件でやり取りしていた内容にインスパイアされましたので、学力の客観性についてああだこうだと言ってみようと思います。その中で偏差値とか合格可能性とかその辺のこともちょっと触れることになると思います。

まず学力の客観性について、問題集の問題番号でできたかできてないかをつけるというのはセルフチェックとしては基本的な手法かと思います。が、これが客観性があるかどうか、となると、反復で問題を覚えてしまっていることもあるので、○がつくようになった=できるようになったとは必ずしも言いづらいことになってしまいます。

学校のテストについてはどうでしょう?単元の内容チェックとミスの発生についてはチェックできるでしょうし、校内という枠内で少なくとも選択科目の影響が少ないうちはそれなりの指標として、役に立たないわけではないですが、例えば全国の位置を示す訳ではないですし、短期記憶の要素や全教科均等の考え方が合否予想にそこまで整合性がとれる訳ではありません指定校推薦の件であれば全国での立ち位置ではなく校内での立ち位置ですからそれでいいのですが、一般入試のことを考えるとそういうわけにはいきません。

ではそこで模試なら…!となるのですが、主にベネッセ、河合塾(全統模試)、駿台模試があって(Z会や東進もありますが)とありますが、そもそもこれらの模試を単純に並べてはいけないところから知られていません。各々の模試の受験者層によって評価に違いが生じてしまうためです。平均点や分布の違いを調整しているのが偏差値ではありますが、母集団の違いを補正している訳ではありません。母集団がほぼ同一とみなしているときのみ、追跡の意味が生じるわけです。つまり、春は全統模試で秋に駿台模試を受けた、だとか、同じ業者の模試でもマーク模試と記述模試での差異も生じます。そういった観点から高2までの1つの業者模試と、高3では記述模試とマーク模試の双方を揃えて見ることが少なくとも必要です。

さらに志望校の合否について、判定が出ればいいのか、というとそうは考えづらいと思うわけです。これが僕が「模試の解像度」(これ、誰かが思いついてくれた表現かもしれません。著作権主張はご勘弁を!)と言っているところになります。模試の狙いとする難易度の近辺についてよく見える、という考え方です。例えばベネッセや全統模試は比較的オーソドックスな難易度で構成されていますし、一方、駿台はかなり重い問題を出す傾向があります。駿台模試の方が受験者そうが高めになっているのも要因かもしれません。そうなると、例えば進研模試で80に迫るような偏差値を出したとして、京大や東大の問題に手が届くかというと保証はならない(チャレンジする基礎はあると言えますが)わけですし、医学部に向けて共通テストや地方大の問題を揃える力はそこそこ担保できるかな、と見られます。一方で駿台模試であれば重い問題に対して対応する力で抜け出せるかがよく見えるわけですので、ここで高い評価を得ると京大や東大の問題を考えられそうですね、となるわけです。

じゃあ駿台模試さえ受けておけば大は小を兼ねる!となるのか?というとそういう訳でもないのです。目指す大学が求める学力、そこに必要とする学力に合わせた力が1番よくわからないといけない。オーソドックスな問題で高得点を求められているような大学もある、高難易度でじっくり考えて抜け出せる人材を求める大学もある、その要求を考慮せずに偏差値だけを見ても意味がないのです。そこで、過去問を元に何が必要かを考えることが必要で、どの模試がフィットするのかも考える必要があるのです。もちろん、その大学ごとの模試、いわゆる冠模試であればテストの色合いも受験者層もかなり近づくでしょうから、その点における精度は高いでしょう。(それは裏を返せば他の大学の模試の代替にはほとんどならないことを意味するわけですが。)

そういった模試の特色だとか解像度という話を込みにしていくと、本当に完全に客観的な指標というのはありえないんじゃないかな、というのが僕の考えるところです。ある基準で並べることはできるのです。ただ、その「ある基準」が本人にとって意味のあるものでなければ、将来の進路のためには実はなっていない、というのが重要な点です。そういった意味のあるものにするために、ある意味で主観的な判断をどこかに入れて評価に並べるところを決める、それが重要である意味でそここそが塾の役割なのではないでしょうか。

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